プレスリリース
特集/急増するネットショップより抜粋
「楽天出展半年で1億円突破の偉業達成」
-まだ少なかった毎日新着更新で顧客つかむ、4店舗で2.5億円、将来は海外向けも視野-
◆楽天に出展した年にいきなり新人賞獲得◆
「あの時のことはいまでもハッキリ覚えてますね。最初に売れたのはオープンして3日目、北海道の網走の方からの小物の注文でした。・・・(略)・・・思わず地図を広げて場所を確認したくらいです。・・・(略)」
・・・(略)
スタートは商品点数で僅か100点ほどの出品だったが、同社は毎日新着商品と共に更新を重ねていったのが他のサイトとの一番の違いだった。お陰で徐々にではあるが毎日更新を楽しみにしながら訪れる人も増えていったのである。
◆基本は毎日の新着更新 店頭と同じ真剣さ必要◆
「店頭販売も同じですが、例えば午前十時開店だったら、それまでにスタッフはお店を綺麗に掃除して定時にちゃんとシャッターを開けますよね。・・・(略)・・・毎日必ず定時に更新する、これだけはやり通そうと最初の数ヶ月はそれこそ睡眠時間を削ってでも頑張りました」
・・・(略)
同社の特徴の一つに転換率が高いというのがある・・・(略)・・・楽天市場の平均が2.5%なのに対し、同社はその倍、5%を維持しているのである。
◆ネットのビジネスと実店舗の商売は全く違う◆
・・・(略)
「実店舗の商売は、その立地と商圏の中での商売ですね。・・・(略)・・・ある意味ではお客さんが見える商売ですね。ところがネットの場合、全国が対象で誰が見ているか判らないし、単価は低くても売れる数が多いから仕入れの方法も変わってくる・・・(略)」
◆オークションは集客のための宣伝と割り切る◆
・・・(略)
「カタログの通信販売が難しいのは、きものの付加価値が1点限りという概念があるでしょう。100点売ろうと思って100ページ印刷すると、それはコストとのかねあいで合いません。しかし、ホームページの場合は、印刷するわけではありません。・・・(略)」
・・・(略)
「オークションについては当店も赤字です。まあ、集客のための宣伝費として割り切るしか今のところないでしょうね。出来るだけ高く落札してもらえるような努力はしているのですが」
◆別会社設立でWebの製作・販売促進企画も◆
そのデビュー時の急成長によって、一躍有名になったオンラインきもの見本市だが、これまで依頼されてネットビジネスについて講演することも度々あったという。・・・(略)
こうした講演に加えて、直接同社にアドバイスを求めてくる企業も増えたという。
このため、同社ではホームページやWebの製作、販売促進や企画プランニングの別会社、オビタスター株式会社を設立して、この要望に応えている。
・・・(略)
オンラインきもの見本市の場合は、スタートからいきなり満塁ホームランに匹敵するような「これ以上は望む方が無理」という稀に見る好調さだった。
「常に最善を尽くすだけ」という同社の今後に注目したい。
きものマネジメント きもの流通新聞カラー特別号 きもの業界の情報専門誌
平成17年7月4日 No.4525 株式会社衣盛社
http://www.iseisya.jp/
プレスリリース - 2003/12号(繊研新聞)
「試着できないし、画面の写真だけでは色やデザイン、質感が分かりにくい」といった当初の心配もなんのその、今やオンラインショップはファッション業界の重要な販売チャネルになっている。
なかでも、ネット市場の成長株として注目されているのが、きもの産業。かなり意外な気がするが、大手ショッピングモール「楽天市場」によると、ここ数年、きもの分野の売上高は2桁の伸びを続けているそうで、事実、同サイトの恒例企画「ショップ・オブ・ザ・イヤー」で2002年度の新人賞を獲得したのもきもの企業だった。
大阪市の老舗呉服店が運営する「オンラインきもの見本市」がそのサイト。昨年5月に楽天市場へ出店したところ、思ったより反応が良く、1円から入札できる「1円オークション」を始めるとアクセス数は1日10万件を超え、売上げも10カ月間で1億円を突破。現在も月間2000点のきものを販売していると言う。他にもネット販売で好調な成績を維持している店は多く、相乗効果で店頭に新規客が増えた所もある。
きものの小売店やメーカー、卸などのネット参入は決して目新しいことではないのだが、ここへ来て急成長する店が増えたのはなぜなのか? どうやらポイントは価格と若年層を意識した品ぞろえにある様子。例えば前出の「オンラインきもの見本市」では振袖が2万9800円から。留袖や紬なども参考価格の10分の1で販売しているし(仕立て代は別料金)、デニム生地の着物やレースの襦袢、ストレッチ素材のカラー足袋、ハロウィンやカエル柄の帯といったカジュアルな素材・デザインで人気を集めている店もある。
インターネットで若年層のニーズをつかみ始めたきもの産業。男性客も増えており、新しいきものファッションが今後さらに多くの人に受け入れられていくかどうか、楽しみでもある。